おんちょろ運動

おんちょろ運動

綺麗になった後、お孫さんがお線香を灯して、手を合わすお姿には感動しました。

「おんちょろ運動」とは、日本昔話の「おんちょろきょう」を題材に、お仏壇の大切さを子ども達に伝えていく活動です。

現在の生活は、ご先祖さまともども成り立っているという感謝の姿を見て、子ども達は必ずそれを手本に礼節ある人に成長していきます。

綺麗になったお仏壇に手を合わせる時、ご先祖様の顔や声、そして仕草などが思い出され、ご先祖様の想いに触れるお手伝いが出来れば、とても嬉しく思います。

音羽屋では、「しつけ」という作法とともに思いやりや慈愛といった美しい心を身につけるきっかけを作っていきたいと考えています。

お仏壇に手を合わせていると何かしら良いことが返ってくる。ということを子どもたちに分かりやすくつたえていきたいと考えています。

おんちょろ運動

「おんちょろきょう」とは?

「ねずみ経」という名前で各地で昔から伝わるお話です。
むか~し、むかしのお話。

おんちょろきょう

[著作:木暮正夫]

 

お爺さんに先立たれたお婆さんは、
毎日仏さまを拝んでいたが、お経を知らなんだ。

ある晩、道に迷った小僧さんが「一晩、泊めて欲しい。」
と訪ねて来られた。

お婆さんは、「お経をひとつ教えて欲しいんじゃが。」
と泊めてあげたそうな。

実は、この小憎さんはお経をまだ知らなんだんじゃ。
手を合わせてお経を待つお婆さんを前に困った小僧さん。
すると、部屋の隅にちょろちょろ動くネズミを見つけ、
「おんちょろちょろ出て来られそうろう」

お婆さんも後から続いて
「おんちょろちょろ出て来られそうろう」

別のネズミが穴からのぞいてきたら
「おんちょろちょろ穴のぞきそうろう」
後から続くお婆さん。

「おんちょろちょろ…」
とその後も続けて、

おんちょろきょう

「なにやらふにゃふにゃ話されそうろう」
「隠れてそうろう」
「また出てきてそうろう」
「そのまま帰られそうろう」
チーン!

お婆さんは大喜びで、毎日毎日そのお経を唱えたと。

ある晩、お婆さんの家に2人の泥棒が入ってきた。
そうとは知らぬお婆さんは、いつものようにお経を唱えておった。

「おんちょろちょろ出て来られそうろう」

「なんじゃ!?」

「穴のぞきそうろう」
「ふにゃふにゃ話されそうろう」
「隠れてそうろう」

泥棒は自分の動きを見ているかの様なお経に驚き、
何も取らずそそくさと逃げたとさ。

「おんちょろちょろそのまま帰られそうろう」

おんちょろきょう

おしまい

【訪問エリア】広島市中区、南区、東区、西区、佐伯区、安芸区、安佐南区、安佐北区、安芸郡、廿日市市、呉市、東広島市、三次市、大竹市、山口県の皆さまからご利用いただいています。
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